この記事のポイント
閑散期があっても、年間で収支が合えば続けられます。 閑散期は「なくす」ものではなく、年間で見るものです。下田の宿の1年目は、月の稼働率(部屋が埋まっている割合)が33%〜71%の間で動きました。 閑散期は、値下げ以外の手でも予約を保てる場合があります。 写真・説明文の更新、最低宿泊日数(予約に必要な最低の泊数)の調整、週割・月割(長く泊まるほど安くする割引)で、予約と検索順位を保ちます。 閑散期に大きな出費が重なると、赤字になりやすくなります。 備品の買い替えなどまとまった出費の時期をずらし、資金を残しておきます。
閑散期は、稼働が落ちる月が必ず来る前提で計画する
| 月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
|---|---|---|---|---|
| 稼働率 | 58% | 60% | 52% | 33% |
| 月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|
| 稼働率 | 71% | 39% | 57% | 61% |
※ 表は
閑散期には、何をどうするのか?
閑散期の手の打ち方
- 01
写真・説明文の更新
検索の
順位を保つ - 02
最低宿泊日数の調整
予約を
受けやすい 条件にする - 03
週割・月割
長期滞在で穴を
埋め、 清掃を減らす - 04
混む時期は
単価を上げる 空く時期は
稼働を 優先する
写真と説明文を更新する :検索での順位を保つために 行います。 最低宿泊日数を調整する :予約を受けやすい条件に近づけるための 調整です。 長期滞在に週割・月割(長く泊まるほど安くする割引)を付ける :清掃の回数を減らせます。下田の宿は長期の外国人が 中心です。 混む時期は単価を上げ、空く時期は稼働を優先する :週末・祝日・地域のイベントの 日は上げる。
その後の1年は、どうなったか?
閑散期に、運営者は何に困るのか?
固定費(予約がなくてもかかる費用)は減らない :下田の宿の開業から最初の3か月(試運転期間)の月の運営費は計18万円(家賃5万円、清掃委託2万円、予約サイトの手数料などのシステム利用料8万円、光熱水費・Wi-Fi・消耗品など3万円)。このうち家賃などは、予約が少ない月も 同じです。 赤字の月が出る :1年目の1月は、閑散期に備品の買い替えが重なって赤字になりました。年間では利益が出ても、その月の資金は 足りなくなります。 どこまで料金を下げるか、迷う :下げすぎると、清掃費や手数料を払ったあとに利益が 残りません。
赤字の月に備えて、先に決めておくこと
備品の買い替えは、閑散期を避ける :まとまった出費を、予約の多い月の後ろに ずらします。 最も落ちる月の稼働率で、資金繰りを試算する :下田の宿なら33%の 月でも回るか。 閑散期は整える時期にする :修繕、備品の入れ替え、写真の撮り直しに充てます。清掃・リネンの仕組みは「 小さな宿の清掃・リネン運用ガイド 」へ。 収入の波そのものを避けたいときは、家賃を受け取る借り上げ(事業者が家を借りて、宿として運営する形)も あります。
よくある質問
Q閑散期に宿を閉めてもよいですか?
Q長期滞在の人はどうやって集めますか?
Q閑散期の売上の目安はありますか?
参考資料(1件)
アキヤドが運営に関わる宿(静岡県下田市)の運営記録(月別の稼働率、運営費、 価格運用)

